アジア開銀融資枠17年から1.5倍の200億㌦に拡大

アジア開銀融資枠17年から1.5倍の200億㌦に拡大

アジア開発銀行(ADB)は域内のインフラ開発を支えるため、年間の融資枠を2017年から現在の1.5倍にあたる200億㌦(2兆4000億円)に拡大する。自己資本の増強により市場からの資金調達を増やし、貸し出しの原資とする。今年末に発足する、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)の存在感が増す中で主導権争いが激しくなりそうだ。

ADBは現在の自己資本(183億㌦)に低所得国向け融資のための「アジア開発基金(346億㌦)」を17年1月に統合。約530億㌦に増強することで融資枠を広げる。同基金の出資国すべてがこのほど同意し、5月の年次総会までに正式に決定する。日本経済新聞が報じた。