労組や住民らが従業員を”奴隷”扱いした工場に抗議

労組や住民らが従業員を”奴隷”扱いした工場に抗議
 バンテン州タンゲラン県スパタン郡ルバックワンギ村のアルミ加工工場経営者らが、従業員34人を劣悪な環境で働かせ、虐待した疑いで逮捕された事件で5月6日、労働組合員や住民ら約100人が工場前に集まり、従業員に対する”奴隷”扱いへの怒りを噴出させ、投石など抗議行動を行った。
 抗議したのは、全インドネシア労働組合総連合(KSPSI)やベンテン皮革・縫製業労働者協会(SPTSK)のメンバーらと周辺住民。
 労働者の権利や福祉向上を目指す動きが高まる中で発生した今回の事件は、波紋を広げている。5月6日にはユドヨノ大統領がツイッターを通じて、同様の被害を受けている労働者に通報を呼びかけたほか、インドネシア商工会議所(カディン)も”奴隷”労働を批判し、労働者の権利の尊重を訴えた。