ベトナム・中国関係修復へ 両首脳 南シナ海安定合意
ベトナム共産党トップのグエン・フー・チョン書記長が4月7日、中国を公式訪問し、習近平国家主席(中国共産党総書記)と会談した。中国が2014年、南シナ海のパラセル(西沙)諸島周辺に石油掘削装置を一時設置したことで、一気に緊張感が高まった両国関係について、双方は南シナ海の安定維持に努力することで合意した。国営中国中央テレビ(CCTV)が報じた。チョン書記長の訪中は、習指導部発足後初めて。
CCTVによると、両者は海上の争いをコントロールすることで一致。習主席が中国が提唱する「海のシルクロード計画」へのベトナムの参加を呼びかけ、チョン書記長は「積極的に検討している」と応じた。また、両社は「両国関係が直面する問題」の解決に向けた党協力計画(2016~20年)に署名し、関係修復に本格的に乗り出した。