空調企業 インドネシアでMNSと「ウィンドウィル」事業

空調企業 インドネシアでMNSと「ウィンドウィル」事業

空調企業(仙台市宮城野区)は、国際協力機構(JICA)の2014年度「中小企業連携促進基礎調査」に採択されたことを受け、15年度中にインドネシアのMitra Niaga Sukses(MNS、ジャカルタ市)と合弁会社を設立し、空調企業の気流攪拌装置「ウィンドウィル」を製造販売する。同社が海外に拠点を置くのはこれが初めて。初年度100~200セット、翌年度1000~2000セットの販売を目指す。当初は日本から輸入販売し、いずれは現地生産を始める計画だ。また、合弁相手のMNS社のネットワークを使いインドネシアで普及を図るほか、いずれはマレーシアやアラブ地域などにも展開する構想だ。

ウィンドウィルは、商業施設などの空調機器の通風口に設置する装置。冷暖房風の力で室内空気を分散・対流させて室内の温度差を低減し、電力消費エネルギーを削減する。2008年に発売し、国内顧客に対し累計約1500セットを販売した。日本国内の希望小売価格は1セット3万円(消費税抜き)。なお、JICAの「中小企業連携促進基礎調査」への採択は宮城県内企業では初めて。日刊工業新聞が報じた。