トヨタ 中国・メキシコで年間計30万台の生産増強を発表

トヨタ 中国・メキシコで年間計30万台の生産増強を発表

トヨタ自動車は4月15日、計1700億円を投じ、2017年末までに中国で生産ラインを新設シ、2019年にメキシコに完成車新工場を建設すると発表した。これにより年間生産能力は約30万台増える。同社は、拡大路線で生産効率を落とした反省から、2013年から工場新設を凍結して生産技術の刷新を進めてきたが、工場の収益力向上にめどついたと判断。今回、完成車の組み立て工場の新設を再開すると正式に発表したもの。

メキシコでは約10億㌦(約1200億円)を投じ、中部のグアナフアト州に年産約20万台の工場を新設する。新規雇用は約2000人。これに伴い北米での生産体制を再編。カナダ工場のカローラ生産を新工場に移して、小型車の生産は新工場と米ミシシッピ工場に集め、カナダと米インディアナ、米ケンタッキーの3工場は中型車の生産に集中する。中国では約525億円を投じ、現地の自動車大手「広州汽車集団」との合弁による広州市の工場の2本の既存ラインに加え、年間最大約10万台生産できる第3ラインを新設する。工場全体の生産性を高め、現在の人員規模で対応する。