大阪・京都の和食店で「ハラル」対応広がる

大阪・京都の和食店で「ハラル」対応広がる

関西の和食店でイスラム教の戒律に沿った「ハラル」メニューの提供が広がっている。がんこフードサービス(大阪市)は、京都ハラール評議会から認証を受け、がんこ寿司の京都三条本店(京都市)に続き、大阪法善寺店(大阪市)でも提供を始めた。しゃぶしゃぶとにぎり寿司などのセットで3564~8316円だ。ハラル対応のすしは、アルコール分を含む酢を使わず、専用の塩で米飯に味をつける。しょうゆなどの調味料、飲み物も対応。食材や調理場だけでなく、配送用トラックや冷蔵倉庫でも通常のメニューと分けている。

グルメ杵屋は関西国際空港内のそば店「そじ坊」などでハラル対応のうどんやそばを出している。ホテルグランヴィア京都(京都市)は2014年、和食店「浮橋」で「ローカルハラル」の認証を取得。メニューはサワラやうなぎなど旬の食材を使った弁当(4200円)と会席膳(8300円)提供している。京懐石の美濃吉(京都市)は、京都新阪急ホテルなどの店舗でハラルの牛肉を使った「牛しゃぶ」(9257円)やランチ(2700円)を出している。