ゲーム大手スクウェア・エニックスが東南アジアに初進出
ゲーム制作・開発大手のスクウェア・エニックスは、東ジャワ州スラバヤでオンラインやモバイルゲームの開発や運用を行う事業を開始した。この事業に先駆けて、今月初めにITコンサルティングやウェブシステム構築の五反田電子商事と合弁会社スクウェア・エニックス・スマイルワークスを設立している。社員数30人で、当面は日本から注文を受けた開発や運用を請け負い、将来的には東南アジアや日本市場に向けたインドネシア発のゲーム開発を目指す。スクウェア・エニックスはこれまで米国や欧州、中国に進出しているが、東南アジアは初めて。
日本ではゲーム開発の人材確保が困難になりつつあり、制作・開発企業は将来の市場としての潜在性も見据え、東南アジアへの進出を模索している。同社は、人口規模が域内最大で、ファイナルファンタジーをはじめ日本のゲームも浸透しているインドネシアでの事業体制を確立し、域内の足掛かりとする方針だ。
スラバヤを進出先に決めた点について、物価が安く洪水や渋滞もないこと、またスラバヤ工科大(ITS)があるにもかかわらず、開発の仕事が少ないため、人材確保のうえで大きなメリットがあること-などを強調している。