国会倫理委員会が低出席率議員の全党のリストを公表
インドネシアの国会倫理委員会はこのほど、国会議員の低出席率者のリストを公表した。2012年の4回の会期ごとに分け、本会議の出席が半分に満たない議員を名指しで公表するという”荒療治”だ。これには議員側からも「病気だった」「事実に反する」などの反発の声もあがっている。
倫理委は公表理由として、国民から情報公開の要望が高まっていたことを挙げている。シスウォノ・ユドフソド副委員長は、必ずしも会議欠席は怠慢によるものではないとしつつ、本会議出席は本来、議員の義務だとして、本会議への出席を優先するよう求めている。
地元紙によると、第1党の民主党(148議席)の低出席率者には4回の会期で延べ27人、連立与党の第2党ゴルカル党(106議席)は延べ28人、第3党の野党、闘争民主党(PDIP、94議席)は延べ46人もの名前があがった。この中には出席率がわずか10%、20%という例も報告されている。いずれにしても、これくらいの荒療治に出なければならないほど、国会議員の”さぼり癖”が横行していることは確かなようだ。