20年訪日外国人目標 500万人上積みし2500万人に
日本政府は東京五輪の開かれる2020年の訪日外国人旅行者について、2000万人としていた目標数値を500万人上積みし、2500万人に上方修正する調整に入った。6月にもまとめる「観光立国実現アクション・プログラム2015」に盛り込む方針だ。
円安の効果もあり、14年の訪日旅行者数が過去最多の1341万人となった。今年に入っても追い風が吹いており、4月の訪日外国人数は前年同月比43.3%増176万4000人で、3カ月連続で過去最多を更新している。これにより、15年に1500万人を突破することは確実で、20年に2000万人の目標を引き上げることが可能と判断した。
政府は目標ラインの引き上げに合わせ、2500万人の受け入れに向けた環境整備を急ぐ考えだ。アクションプログラムの中には、宿泊施設の整備促進、観光客向けの公衆無線LAN(Wi-Fi)サービスの拡充–などを盛り込む。また、出入国手続きの迅速・円滑化に向けてCIQ(税関、入国管理、検疫)の充実にも取り組む方針だ。