アジア安保会議で南沙埋め立ての中国を非難 米・日

アジア安保会議で南沙埋め立ての中国を非難 米・日

カーター米国防長官は5月30日、シンガポールで開催中のアジア安全保障会議(英国国際戦略研究所主催)で演説し、南シナ海・南沙(スプラトリー)諸島で岩礁埋め立てを進める中国を名指しで非難し、紛争の危機に「深刻な懸念を」示した。
日本の中谷元防衛相も中国を念頭に「東シナ海でも現状変更を試みる動きがある。わが国を含め周辺諸国は、こうした状況に不安を抱いている」と強調。「無法が放置されれば秩序は破壊され、平和と安定は崩れる。我々には圧力ではなく、対等の立場から協力して未来を切り開く責任がある」と訴えた。アジア太平洋の国防幹部らが集まる安保会議で、日米が歩調を合わせて中国への圧力を強めた形となった。