大陽日酸がタイAPI社を買収 ガス需要は安定
三菱ケミカルホールディングス傘下で、産業ガス大手の大陽日酸は、タイの同業「エア・プロダクツ・インダストリー(API)」を買収する。出資比率を現行の32%から97%に引き上げる。買収総額は数十億円規模とみられる。タイは自動車産業が集積し、今後も酸素や窒素といったガス需要が安定して伸びると判断した。
大陽日酸はみずほフィナンシャルグループ系のコンサルティング会社「MHCBコンサルティング」などと共同で、タイに合弁会社を設立。この合弁会社と大陽日酸がAPIを共同買収する。早ければ6月中にも手続きを終える。