16カ国の自由化率合意が焦点 京都でRCEP第8回会合

16カ国の自由化率合意が焦点 京都でRCEP第8回会合

日中韓と東南アジア諸国連合(ASEAN)など計16カ国が貿易自由化などを目指す東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の第8回交渉会合が6月8日、京都市で始まった。2013年5月の交渉開始以来、日本での会合開催は初めて。
目標とする自由化の水準など交渉の大枠で合意するかが焦点だが、各国の開きは大きい。交渉が進展しなければ、目標とする15年末までの合意はさらに遠のく。自由化率を8~9割の比較的高いレベルに持ち込みたい日本や豪州などなどに対し、インドや中国などは半分程度にとどめる主張をしているためとみられる。
今回は13日まで事務レベルの交渉を行い、最終的に目指す自由化率や、関税引き下げを段階的に行うか即時撤廃するかといった手法などについて各国が意見を出し合い、調整を進める。ただ、焦点の自由化率で合意に持ち込めるかは不透明だ。