韓国MERS「医師の初期対応遅れ」WHO指摘

韓国MERS「医師の初期対応遅れ」WHO指摘

韓国で感染拡大が続く中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスの調査をしている韓国政府と世界保健機関(WHO)の合同調査団は6月13日、感染拡大の要因について「多くの医師がMERSになじみがなく当初、感染(の可能性)を疑わなかった」と医師の初期対応の遅れを挙げた。また、今後の見通しについて「短期間で終息するとは予想できない」との見方を示した。
WHO側代表のケイジ・フクダ事務局長補は感染拡大について、医師の対応の遅れのほか「応急処置室や狭い病室に多人数の患者が入っていたことなどが関連する可能性がある」と指摘。また、「韓国での流行は大規模で複雑な状況であり、現在とっている措置が完全な効果を発揮するには数週間かかる」と述べた。