首都圏では3年で2倍に インドネシアの一戸建てが高騰
インドネシアの一戸建て住宅価格が高騰している。右肩上がりで所得が増え、近年の低金利と相まって需要が急増。首都圏では販売価格が3年で2倍になり、不動産バブルを懸念する観測も出ている。
米系不動産サービス会社クッシュマン&ウェイクフィールドの調査によると、首都圏戸建て価格は2011年に前年比27.7%、12年に同27.8%それぞれ上昇し、今年は第1四半期に前年同期比25.1%アップ。通年では28%高になると予測している。この3年間で2倍超になる計算だ。
首都圏では地価の上昇が激しく、中央統計局によると2011年に前年比27.7%高の1平方㍍当たり420万ルピアで、12年は同28.6%高の540万ルピアに上昇。13年は同24%高の670万ルピアに上昇するとの予想も出ている。住宅価格高騰の要因として、投機目的の購入が増えている点も無視できない。その結果、販売の売れ筋が低価格帯から、2億~5億ルピア(約200万~515万円)の中価格帯の住宅へと移行している。