ジャカルタの私立高校に「MOTTAINAIクラブ」
インドネシアの首都ジャカルタの私立高校、国際イスラム高校に6月、省エネを訴える「MOTTAINAIクラブ」が誕生する。創部メンバーは20人。クラブでは、環境をテーマにした写真展の開催はじめ、地元企業を訪問し、エネルギー問題について話し合ったりする中で、環境や節約の重要性を訴えていく。海外の学校に「MOTTAINAI」のクラブができるのは初めて。
「MOTTAINAIクラブ」創部のきっかけは、国際協力機構(JICA)の日本人講師による講演だった。昨年12月、日本の経済産業省からJICA専門家として、インドネシア・エネルギー鉱物資源省に派遣されている矢野友三郎さん(59)が同校で講演。日本の節水や節電の取り組みや、資源の再利用を呼びかけ「MOTTAINAI」の歌を紹介した。これに生徒が共感し、創部が決まった。
JICAは現在、エネルギー鉱物資源省と協力し、同国初の省エネを呼びかけるビデオの製作を準備中だ。「MOTTAINAIクラブ」のクラブ員は、このビデオのエンディングでMOTTAINAIの歌を歌う予定だ。
MOTTAINAIキャンペーンはノーベル平和賞を受賞したケニアの環境活動家、ワンガリ・マータイさんが提唱、2005年から始まった国際的な活動で、資源循環型社会の実現を目指している。