株価急落 上場企業1/3・1000社超の中国株取引停止

株価急落 上場企業1/3・1000社超の中国株取引停止

中国の上海、深圳の両証券取引所は7月8日、200社を超える企業の株式の取引を停止した。中国の株式市場では経営上の重大事項があることなどを理由に、上場企業が証券取引所に対して取引停止を申請できる。株価下落が進んだ8月下旬から、取引停止を申請する企業が増え、中国メディアによると全上場企業の約3分の1にあたる1000社を超える企業の株取引が停止する異例の事態となっている。
政府当局、証券業界の官民挙げての株価下支え策にもかかわらず、歯止めがかからず、株式市況はいっこうに下げ止まりの兆しは見せていない。このところの株価急落で株主から取引停止を求める声が高まっていた。取引停止には、株価の下落を避ける狙いがあるとみられる。中国の証券当局も容認している模様だ。
中国の株式市場は、個人投資家が大多数を占めるとされ、株価の下落は個人消費を冷え込ませ、中国経済や世界経済に影響を与える恐れもある。