JBIC インフラ整備へ東南アの民間銀行と協調融資
国際協力銀行(JBIC)は、アジアの新興国のインフラ整備のため、東南アジア諸国連合(ASEAN)の民間銀行との協調融資を始める。アジアの膨大なインフラ需要は公的資金だけでは賄いきれないため、民間マネーを効率的に取り込む。すでにフィリピンの最大手銀行BDOユニバックなどと協調融資に向けた交渉を始めている。
日本政府は2016年の通常国会にJBIC法の改正で改正案を提出し、インフラ向け投融資の基準を緩和する。高めのリスク案件も投融資の対象にする一方、融資案件を証券化して機関投資家に販売し、売却資金を新たな融資に回す仕組みを検討する。
アジアでは年8000億㌦(約98兆円)近い巨額のインフラ需要があるものの、公的資金だけでは対応できなかったため、民間マネーをどう取り込むかが課題になっていた。日本経済新聞が報じた。