マレーシア機撃墜1年 全容なお未解明 遺族苦悶
ウクライナ東部で2014年7月にマレーシア航空機が撃墜され、乗客乗員298人全員が犠牲となった事件は7月17日で1年を経過したが、全容はいまだに解明されていない。
現場のドネツク州グラボボ村では地元住民らが追悼式を行ったが、周辺で親ロシア派武装勢力とウクライナ政府軍との戦闘が続く中、遺族らは現場を訪れることもできず、気持ちの整理がつかない、やりきれない思いを抱いてこの日を迎えた。
オーストラリアの首都キャンベラで、オランダでは中部ユトレヒト近郊で犠牲者の追悼式が行われた。紛争の終わりが全く見えない中、撃墜事件解明の動きは遅々として進まないまま、遺族の人々の「撃墜事件の犯人に法の裁きを!」の願いをよそに、時間だけが過ぎていく。