インドへの新幹線輸出 年内合意に期待 共同調査完了
日本・インド両政府が共同で行うインド初の高速鉄道計画に関する事業性調査が7月20日、完了した。プラブ鉄道相に手渡された最終報告書は日本の新幹線システムの導入を推奨。調査段階を終え、新幹線のインドへの輸出は一歩前進し、年内の正式合意に期待感が高まっている。
調査対象は、インドで初めて高速鉄道が運行する西部マハラシュトラ州ムンバイとグジャラート州アーメダバードを結ぶ路線。全長約500㌔に及ぶ高速鉄道建設計画は総事業費9800億ルピー(約1兆9000億円)。最高時速320㌔で、在来線だと7時間かかる行程が2時間7分に短縮される。最大利用客数は23年の開業当初で3万5800人、30年後には18万5800人を見込む。