コカ・コーラ インドネシアで今後4年で5億ドル投資
現地紙などによると、インドネシアの清涼飲料市場で炭酸飲料のシェア8割を占めるコカ・コーラが、牙城防衛に向けて巨額投資に踏み切る。同国で「コカ・コーラ」ブランドの製造・販売を手掛ける豪州の飲料大手コカ・コーラ・アマティルは、今後4年以内に5億㌦(約498億円)を投じて製造・輸送分野の強化を図る考えだ。コカ・コーラ・アマティルはインドネシア国内10カ所で製造・ボトリング工場を稼働させており、2012年の同国市場での売上高は前年比10.3%増の約50億1000万㌦だった。
同社は過去5年間で4億5000万㌦をインドネシア市場に投じ、西ジャワ州シビタンにある同国最大規模の製造工場の能力増強を図ってきた。今後は中央ジャワ州セマランに新工場と貯蔵施設を建設するほか、シビタン工場にミネラルウオーターの生産ラインを追加するなど引き続き生産強化する。また、これまでは投資のほとんどは生産設備の増強・整備に充ててきたが、今後は投資額の75%を生産設備、25%を輸送能力と温度管理能力向上に充てる考え。