インドの大気汚染による死者は過去10年で3.5万人
インドの大気汚染の深刻さが明らかになった。同国の環境・森林相は8月6日、大気汚染に起因した急性呼吸器感染症(ARI)の死者数が過去10年近くで3万5000人に上ったと発表した。また、同期間に年平均2600万件の感染者報告があったことも分かった。同省のジャバデカル相が国会で答弁した。タイムズ・オブ・インディア(電子版)が7日付で報じた。
ARIによる死者数(2006~2015年)を州別にみると、西ベンガル州が6423人で最多、次いでアンドラプラデシュ州(テランガナ州含む)が3768人、北部ウッタルプラデシュ州が2458人、中部マディヤプラデシュ州が2069人、南部カルナタカ州が1566人と続いた。
保健家族福祉省の調査報告書によると、2014年のARI報告件数は3480万件で、これは1日当たり9万5000人以上が発症していることになる。今年は5月末時点で1270万件が報告されている。NNAなどが報じた。