人民元2%切り下げ 対米ドル最大幅 輸出後押し

人民元2%切り下げ 対米ドル最大幅  輸出後押し

中国人民銀行(中央銀行)は8月11日、人民元の対米ドル相場の事実上の切り下げに踏み切った。対米ドルの基準値を一気に2%近く切り下げ、2013年4月以来の水準まで引き下げた。中国メディアによると、基準値の下落率としては過去最高という。元安に誘導することで輸出を後押しして、景気を下支えする。中国政府の強い意向が働いているとみられる。
中国の人民元切り下げをきっかけに、中国経済の減速懸念が強まり、11日の東京株式市場の日経平均株価は5日ぶりに反落。前日終値比87円94銭安の2万720円75銭で取引を終えた。同日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は一時、180㌦を超える下げ幅となった。