天津爆発 死者114人に 周辺住民は「人災」と批判
中国・天津市で発生した巨大爆発の死者は8月17日、114人に達した。現場には毒性の強いシアン化合物数百㌧が残留し、危険化学物質を保管した企業のずさんな実態が次々と浮上。人命より「利益」を優先した企業の経営と、それを許した政府の甘い管理姿勢に対し、「人災」との批判が強まっている。
「危険物質の倉庫がこんな近くにあるなんて全く知らなかった。政府は無責任だ」。17日、内外の記者が集まり天津市副市長の会見が開かれたホテル前。爆発地点から約600㍍のマンションなどに住む300人以上が集まって政府への抗議活動を展開し、「これは人災だ」の声が挙がっていた。