双日 フィリピンで太陽光発電システムの販売事業
双日はフィリピンで太陽光発電システムの販売事業に参入する。工場に太陽光パネルを設置し、保守や稼働状況の把握も請け負う。同国にはいま、経済成長の減速や人件費の高騰が指摘される中国から製造拠点を移す日系企業が増えている。自家発電で電力コストを抑えたい企業の需要を掘り起こす。フィリピンを足掛かりに東南アジアの他地域にも進出する。
双日は国内外で太陽光発電所の運営を手掛けているが、パネルなどシステムの販売は海外では初めて。子会社の双日プラネット(東京都千代田区)が太陽光発電サービスを提供する上野グリーンソリューションズ(横浜市)と共同で事業を手掛ける。まず東洋インキのマニラの工場の屋根に太陽光パネルを設置し、10月に稼働させる。パネルは400枚で出力は100kW(㌔㍗)。約3000万円で受注した。工場の電力使用量の15%程度をまかなえる。