高島屋京都店 訪日客向けに館内で多言語実証実験
高島屋京都店(京都市)は9月30日、ヤマハと組んで日本語の館内放送を多言語の文字情報としてスマートフォン(スマホ)に表示する実証実験を始める。インバウンド(訪日外国人)対応の一環。
ヤマハが開発したアプリを活用し、日本語の放送が聞き取りづらい外国人観光客などに利用してもらう。ヤマハのアプリ「おもてなしガイド」を百貨店として初めて導入する。利用者は放送が流れた時にアプリを起動すれば、アナウンスされた内容が文章になってスマホに表示される。定時放送の9割に対応する予定だ。アプリは音声信号を利用した独自の技術により、インターネットに接続しなくても利用できる。
インバウンドの利用を想定して英語や中国語、韓国語に翻訳するほか、日本語でも文章を表示できるようにして高齢者や聴覚障害者へのサービス向上にもつなげる。