木徳神糧 16年からベトナムで日本のブランド米生産
コメ卸大手の木徳神糧(きとくしんりょう、東京都江戸川区)は、2016年からベトナムで「コシヒカリ」「あきたこまち」など日本のブランド米の生産に乗り出す。農家を抱える現地のコメ卸を買収して日本式の生産体制を構築。和食ブームで進出が加速する日系外食チェーンなどに販売する。
有力コメ卸のアンディン社(ハノイ)に3割出資して子会社化し、「キトク・ハノイ」を2016年春にも設立する。同時に日本式乾燥施設や精米設備を新たに導入する。投資金額は4億円程度になる見込み。契約農家に「コシヒカリ」「あきたこまち」などの生産を委託。収穫したこれらのブランド米はベトナムのほか、シンガポールや香港に展開する日系の外食店に販売する。販売量は3年後に5000㌧を目指す。
木徳神糧はすでにベトナムの合弁会社を通して、南部で日本などで栽培されているジャポニカ種の生産販売に取り組み、東南アジア諸国にも輸出している。15年の販売量は1万㌧を超える見通し。