AEC発足後の幹部人材確保には給与改善が必須
人材紹介大手のジェイエイシー(JAC)リクルートメントは11月17日、東京都内でメディア向けに東南アジア諸国連合(ASEAN)経済共同体(AEC)発足後の人材市場について説明会を行った。
AEC発足に伴い、需要が高まるとみられる幹部クラスの人材を日系企業が採用するためには、外資系に比べ低い給与の改善が必須だと指摘した。また、中小企業の進出増で、語学力のある日本人現地採用の幹部登用が増えると予想した。
同社の最新調査によると、54%の企業が「現地人材を役員以上に登用したい」と考えている一方で、実際には27%しか登用できていないという。
東南アジアでは日本国内以上に給与が採用時の決め手となっており、JACマレーシアの調査では転職理由について44%が「給与」と回答。最新のASEAN人材戦略リポートでも、幹部人材の採用失敗の理由について「条件面で折り合わなかった」企業が4割に上っている。NNAが報じた。