積水化学 ベトナムHCM市で水道管修繕の試験施工

積水化学  ベトナムHCM市で水道管修繕の試験施工

積水化学工業はこのほど、大阪市と連携し、ベトナム・ホーチミン(HCM)市で下水道管修繕の試験施工を完了した。ベトナムにおける試験施工は初めて。下水道管理のノウハウを持つ大阪市と組むことで、将来的な官民一体の受注につなげたい考えだ。
試験施工はHCM市1区のコンクイン通りからグエンクーテン通りにまたがる下水道管(約29㍍)を対象に実施。地面を掘り起こさずに、老朽化した既設管の内部を補強・修繕する積水化学の技術「非開削管路更生(SPR)工法」で行った。
都市化に伴い交通量が多く、地面を掘り起こして工事をするのが困難なため、非開削での管路更生工法の導入が必要とされる。同市のほか、ハノイや北部ハイフォン市も同様の問題を抱えているという。
同事業は国際協力機構(JICA)が2014年2月に公示した「第2回開発途上国の社会・経済開発のための民間技術普及促進事業」に採択された。SPR工法の紹介および技術指導を行い、下水道維持管理の効率化と安全性の強化を図ることを目的としている。NNAが報じた。