中国市場危機下でも16年上半期アジアのM&Aは回復
M&A取引を管理するソフトウエアとサービスの大手グローバル・プロバイダーであるイントラリンクス・ホールディングスが発表した最新のイントラリンクス・ディール・フロー・プレディクター(DFP)によると、中国市場の危機下でも2016年上半期は、アジア市場では初期段階の企業合併・買収(M&A)活動が増加する見通しだ。地域別予測は以下の通りだ。
日本と東南アジアでは、中国の金融市場の変動性の高まりと景気の低迷による影響はほとんどみられず、初期段階のM&A活動は日本では前年同期比55%、東南アジアでは同11%それぞれ増加しており、2016年第2四半期も公表M&A件数の大幅な増加が予想される。
北アジアと南アジアでは、公表M&A件数は2016年第1四半期に横ばいまたはマイナスとなった後、2016年第2四半期には増加する見込みだ。初期段階のM&A活動は北アジアでは前年同期比21%、南アジアでは同14%それぞれ増加している。
これら2地域と対照的にオーストラリアは低迷している。初期段階のM&A活動は前年同期比で18%減少し、2016年上半期の公表M&A件数は、金属・鉱業セクターでの中国を中心とした需要減退の影響を受け、減少する見込みだ。
ビジネスワイヤが報じた。