北朝鮮が「特別調査委員会」解体 制裁方針に報復

北朝鮮が「特別調査委員会」解体 制裁方針に報復

2月12日夜、北朝鮮は突然、拉致被害者らの再調査を行っている「特別調査委員会」が調査を中止し、解体するという方針を発表した。
北朝鮮が、国連決議や中国をはじめとする各国の強く自制を求める呼び掛けやメッセージを無視し、強行した事実上の長距離弾道ミサイル発射実験に対する制裁措置を打ち出した、日本に対する報復という。
これに対し、加藤拉致問題担当相、岸田外相らは「北朝鮮の発表は、全く受け入れることはできない」と遺憾の意を表明。国連で欧米諸国などと早急に幅広い制裁措置を協議していく方針だ。
ただ、今年こそと進展をと待ちわびる拉致問題への道のりは、これでまたしても遠のいたとみられる。これまで長年にわたり振り回され、またも翻弄しようとする北朝鮮に対し、拉致被害者家族は「あの国らしいやり方」などと冷静に見つめ、さらに不信感を強めている。