村田吉弘氏、マレーシアで和食デモンストレーション

村田吉弘氏、マレーシアで和食デモンストレーション

京都の料亭「菊乃井」の代表取締役・料理長で、NPO法人日本料理アカデミーの理事長も務める村田吉弘氏が2月17日、マレーシア・クアラルンプール(KL)の駐マレーシア日本大使公邸で日本料理のデモンストレーションを開催した。
伝統和食の基本である「だしとうま味」について説明・実演し、参加者を大いに沸かせた。村田氏は世界の料理が「糖分、脂肪、うま味」で構成されており、その多くが脂肪を重視する中で、和食だけがうま味を引き出すことに集中し、だしを磨き上げたと説明。昆布に含まれるグルタミンと、鰹節に含まれるイノシン酸がだしの素だと説明し、いわば和食の”奥義”とも思われる、だしを取るための最適な温度と材料の分量を紹介した。
マレーシアをはじめとするイスラム圏での「ハラル」(イスラム教の戒律で許されたもの、の意)に和食が対応できるかとの問いには「伝統的な和食では基本的に牛や豚の肉は使わないなど、最もハラルに対応しやすい食事だと思う」と話した。また、料理酒やみりんの代わりに半分の量の砂糖で代用することも可能だと説明した。NNAが報じた。