森林火災による国境越えた近隣国への煙害さらに悪化

森林火災による国境越えた近隣国への煙害さらに悪化
 インドネシア・スマトラ島の森林火災などから発生した大量の煙がシンガポール、マレーシアなど近隣諸国へ流れ込み、被害が相次ぎ、一部の国で深刻な大気汚染を招くなど影響が拡大、長期化しつつある。ロイターなどによると、煙の被害に見舞われてから4日目となったシンガポールでは6月20日、大気汚染のレベルが過去最悪の記録を更新し、一時「人体に危険」なレベルに達したという。
 そのため、シンガポール政府は子供や高齢者などになるべく外出は控えるように呼び掛けており、マスクが飛ぶように売れている。また旅客機が遅延するなどの影響も出ている。マレーシアでも大気汚染が深刻化しつつあり、210以上の学校が休校になるなど影響が広がっている。
 今回の煙害発生の原因は、農地を広げ土地を肥えさせるためにスマトラ島で伝統的に行われている野焼きと、それに伴う森林火災によるものといわれている。