日本トリム 中国で病院運営事業に参入 17年初開業
日本トリム(大阪市北区)は4月26日、中国における慢性期疾患治療病院運営事業に参画すると発表した。まず北京市に2016年末をめどにフラッグシップ病院を開設、17年初開業する計画だ。これは北京市海淀区が保有する物件(総床面積約1万4,000平方㍍)を賃借し設立するもの。そして5~7年以内に中国国内で10病院、売上高で約500億円規模に事業拡大することを目指す。
この事業およびアジアでの関連事業展開を目的に、香港に特別目的会社「HanKun International Holding Limited」を設立、第1回目の出資を修了している。今後、日中の投資家コンソーシアムによるシリーズ2、シリーズ3の投資により、当初投資規模総額は約16億円となる見込み。
中国における慢性期疾患、とくに糖尿病ではすでに1.4億人以上、予備軍を含めると2.4億人以上といわれ、こんごますます増加する傾向にある。また、人工透析患者も糖尿病患者の増加を背景に急増している。しかし、その治療については現時点では病院施設不足など十分に環境が整っていない。
一方、日本の糖尿病治療および人工透析技術は世界最高レベルにあり、中国における日本式医療サービス展開は、事業として大きな拡大が見込めると判断、グループとして参入を決めた。