岸田外相 スー・チー氏と会談 全面支援を表明
岸田文雄外相は5月3日、ミャンマーの首都ネピドーでアウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相と会談した。同国の民主化運動を率いてきたスー・チー氏が党首を務める国民民主連盟(NLD)による政権が3月に発足して以来、日本の閣僚が会談するのは初めて。
会談で岸田氏は「日本はミャンマー新政権に官民挙げて協力していく」と表明。新政権が重視する雇用創出や保健、教育、農業、インフラ、財政・金融などの分野で全面的に支援する方針を伝えた。
スー・チー氏は「常に日本国民が善意を持って後押ししていただいていることに感謝したい」と述べ、ミャンマー民主化へのこれまでの支援に謝意を表した。また、雇用創出や農業分野での日本の支援に期待を示した。
このほか、岸田氏は早期の訪日を招請し、スー・チー氏は「次回は日本でお会いしましょう」と応じた。