北朝鮮 金正恩氏が「党委員長」就任 第7回党大会閉幕
北朝鮮の平壌で5月6日から開かれていた第7回朝鮮労働党大会は4日目の9日、残っていた議題の党規約改正と金正恩(キム・ジョンウン)第一書記の最高位推戴(すいたい)、党幹部人事を決め、閉幕した。注目された正恩氏のポストについては、祖父・金日成(キム・イルソン)国家主席が一時担ったポストを復活させ、「党委員長」に就任したことが発表された。
朝鮮中央テレビは党大会の会場「4.25文化会館」で金永南(キム・ヨンナム)・最高人民会議常任委員長が正恩氏の党委員長への推戴を発表する場面を伝えた。党大会という最重要行事の機会に「党委員長」という肩書を新設することで独自色を出し、30代前半と若く経験も浅い正恩氏の、最高指導者としての権威をさらに強めて、独裁体制を強化する狙いがあるとみられる。