ASEAN外相会議 南シナ海で共同声明まとめられず
ラオスの首都ビエンチャンで7月24日から開かれたASEAN(東南アジア諸国連合)外相会議は、中国の「国際法違反」とした南シナ海問題をめぐる仲裁裁判の判断を受け、一致した姿勢を示すかどうかで意見が対立して共同声明をまとめることができなかった。
経済支援を受け、中国の強い影響下にあるカンボジアとラオスは「仲裁判決に直接言及すべきでない」として、中国と利害対立する当事国のフィリピン、ベトナムと真っ向から対立した。
ASEANの盟主を自認するインドネシアのルトノ外相は、今こそ”ASEANの結束”の重要性を呼び掛け、シンガポールとともに中立的な立場から調整役を担うとみられていたが、不調に終わった。