マカッサル日本人会が春の戦没者慰霊祭
南スラウェシ州マカッサル日本人会は6月22日、戦時中(第二次世界大戦)に亡くなられた日本人の方々の春の慰霊祭に行ってきました。慰霊碑は実は、マカッサル市内のインドネシア人、マリア・ラドゥンギ・マハカウベさん宅
の敷地の一角にあります。慰霊碑には、日本人戦没者34人の名前が刻まれ、その御霊が祀られています。
現地の方の好意で建立された慰霊碑
敗戦後の1946年、日本軍兵士を捕虜としていた連合軍、とくにオランダ兵によって20数名の兵士(そのほとんどが四国・九州出身者)が銃殺されたそうです。当初、御霊は墓地内に点々と、ただ埋められていたそうですが、墓地のすぐ傍らに住んでおられた、既述のマハカウベさんの夫(故人)が、日本人遺族の方の篤い思いに賛同、ご好意で自宅の敷地の一角を提供してもらい、1987年、この慰霊碑が建てられました。
先人の思い風化させない 気持ち新たに
時代が移り、遺族の方々の家族も孫、曾孫の時代となり、ここへ参拝に来られる方も少なくなってきました。そこで、5年前からマカッサル日本人会で春と秋の年2回慰霊祭を行っています。
当日は、敷地を提供していただいたご主人(故人)の奥様、マハカウベさん(82)が、参加した私たち13人を温かく迎えてくれました。私たちは慰霊碑前で線香をあげて、戦没者のご冥福をお祈りしました。私たちは、先人の篤い思いがいつまでも風化しないよう願っています。