商工中金 各地の中小企業の海外事業に協調融資
商工中金はこのほど各地の地域金融機関と協調して、中小企業の海外事業展開に必要な資金の融資を決めた。
商工中金渋谷支店は、トラック向けのキャブサスペンションやクラッチなどを製造する自動車部品メーカー、フォルム(神奈川県横浜市)に、地域金融機関と協調してインドネシアでの事業拡大に必要な1億円を融資した。
同松山支店は、自動車内装部品をはじめとする射出成型品の製造やIC産業向けの電子材料や電子包装資材の販売を行っている日泉化学(愛媛県新居浜市)に、地域金融機関と協力してメキシコへの進出に必要な資金3億円を融資した。
同福岡支店はとんかつ、焼き肉、居酒屋等の外食企業向けに食肉や熱加工食材を供給しているアトム(本社:福岡市)に福岡銀行と協調してシンガポールでの現地法人設立に必要な資金3億円を融資した。
これらはいずれも、政府の「日本再興戦略」に沿って2014年4月に創設した「グローバルニッチトップ支援貸付制度」に基づく特定分野に優れた中小企業の海外進出をサポートする取り組みの一環。