首都圏で導入の区間制運賃とIC乗車券 順調な滑り出し
国鉄子会社のKAIコミューター・ジャボデタベック(KCJ)は7月1日、首都圏のコミューター線で区間制運賃とカード型IC乗車券を導入した。燃料値上げ後、バスでは自主的に値上げを実施する公共交通機関もある一方、政府補助金を適用した鉄道の区間制運賃は、現行の料金体系から実質的な値下げとなり、乗客にとっては大歓迎の新制度となった。
新たに導入された区間制運賃では乗車駅から5駅目までの初乗り運賃は2000ルピアで、3駅通過するごとに500ルピアが加算される。当初は初乗り3000ルピア、3駅ごとの加算額は1000ルピアの予定だったが、政府が国鉄に支払う公共サービス義務補助金(PSO)が適用され実質的な値下げとなった。今回の政府のPSO総額は2860億ルピア。空調付きコミューター線とエコノミー線が対象。また、乗車券にICプリペイド式を加え、電子乗車券制度を完全導入した。一部では改札口で戸惑う乗客ももみられたが、順調な滑り出しとなった。