インドネシアで17年からウナギ養殖 ジャパンマリン

インドネシアで17年からウナギ養殖 ジャパンマリン

魚の陸上養殖を手掛けるベンチャー、ジャパンマリンポニックス(岡山市)は2017年2月から、インドネシアでウナギ(ビカーラ種)の養殖を開始する。自社開発の設備を持ち込んで養殖場を開設し、稚魚のシラスウナギを一定の大きさまで育てる。
養殖場はインドネシア養鰻協会と共同で、インドネシア教育大学(バンドン)の屋内に設置する。容量2㌧の水槽5基を設置し、近海で水揚げした体長6㌢前後のシラスウナギを15㌢程度の「クロコウナギ」に育てて現地の養殖業者に販売する。年間30万匹の飼育が可能で、同社は売り上げの25%を得る。3年後に年間20億円の収入を目指す。
同社が手掛ける陸上養殖システムは、飼育水を繰り返し使える浄化機能を付きの水槽で、2013年に開発した。水中での排泄物や餌の食べ残しをフィルターで除去し、アンモニアなどの有害物質は微生物で分解する機能を備える。
同社は2017年1月に従業員3人をインドネシアへ派遣し、現地スタッフにシラスウナギの養殖技術を指導する。4月から出荷を目指す。