中国の貿易額2年連続で減、輸出入合計6.8%減

中国の貿易額2年連続減、輸出入合計6.8%減

中国の税関総署が1月13日発表した2016年の貿易統計によると、輸出入の合計は前年比6.8%減の3兆6849億㌦(約424兆円)となり、2年続けて前年を下回った。
輸出は同7.7%減の2兆974億㌦(約241兆円)で、前年に続いての減少。最大の輸出先の米国向けが5.9%減となったのをはじめ、日本向けとEU(欧州連合)向けがいずれも4.7%減となった。
輸入も同5.5%減の1兆5875億㌦(約183兆円)だった。これまで大量の原材料を購入してきた中国の需要が鈍ったことで、国際的な商品価格が低迷し、資源国などの経済へ甚大かつ深刻な影響を与える要因となっている。
中国の貿易額は1990年代以降、アジア通貨危機に見舞われた98年とリーマン・ショック後の2009年を除いて増え続けてきており、2年連続で減るのは今回が初めて。