豊田合成がインドネシア事業を拡充 16年に売上高5倍へ

豊田合成がインドネシア事業を拡充 16年に売上高5倍へ
 トヨタ自動車グループの自動車部品メーカー、豊田合成はインドネシア事業を大幅に拡充し、2016年までに売上高を12年比5倍の45億円に引き上げる。このため、既存事業のエアバッグなどセーフティシステム部品には8億円を投じて増産する。他分野の展開も視野に入れ、東南アジア最大の生産拠点であるタイと同じように多品種の展開を目指す。
 セーフティシステム部品では現地法人の豊田合成セーフティー・システムズ・インドネシア(TGSSI)が16年までにエアバッグの生産能力を現行の5倍の年間50万個、ハンドルを1.5倍の80万本に引き上げる。日系自動車メーカー各社などが増産体制を打ち出しているほか、安全基準である新車アセスメントプログラム(NCAP)が導入されたため、今後エアバッグ需要の急速な拡大が見込まれるからだ。
 増産に向け、西ジャワ州ボゴールの工場の建屋面積を現行の4100平方㍍から年内に6700平方㍍に拡張。新設備の導入も進め、エアバッグの生産能力は2014年に90万個、15年に110万個と段階的に増やす。