アイカ工業がインドネシア拠点に主力品の海外販売に本腰
NNAによると、アイカ工業(愛知県清須市)は、インドネシアを拠点に主力製品のメラミン化粧板の海外販売に本腰を入れ、現地に工場を新設して供給体制を整備し、将来的に化粧板の販売で東南アジア域内トップを目指す。
海外での拡販に向け、まず室内の壁や家具を装飾するメラミン化粧板の新製品を今月、インドネシア市場に投入する。同社の場合、インドネシアを含む海外向け製品の現行ラインアップは、普及価格帯の約1.5倍高のため、各市場ではシェアが数%にとどまっている。そのため、新製品は品質を維持しつつ、原材料の調達コストと利益率を引き下げ、競合他社と同じ価格帯にした。また、現地の市場に合わせた柄数を大幅に増やすことで、新たな需要の掘り起こしも狙っている。今回は約60種類を追加し計160種類に拡大した。将来的には200種類まで拡充する。
生産体制も整備する。工場は西ジャワ州ブカシ県にあるが、カラワン県にあるポリエステル化粧合板の敷地内に新たな用地を確保、今月にも着工する。敷地面積は2万5000平方㍍、建屋面積3600平方㍍、投資額は約12億円だ。生産能力は現行から4割程度増強。縦幅で最大3㍍までの製品も生産し、大型の壁やテーブルにも対応できるようにする。来年4月から稼働する。