MICE需要目白押しで外国訪問者拡大、経済効果見込む

MICE需要目白押しで外国訪問者拡大、経済効果見込む
 地元紙によると、インドネシアのパンゲストゥ観光・創造経済相は、今年は団体客を呼び込める国際会議やイベントが数多く催されるため、外国人観光客数が伸びるとの見通しを示した。通年目標である前年比12%増の900万人の達成に向けて伸びを牽引するとともに、通常の観光客より1人当たりの支出額も大きいため、高い経済効果が期待できるとみている。
 下半期(7~12月)にはアジア太平洋経済閣僚会議(APEC)関連をはじめとするMICE(会議、視察、国際会議、展示会・見本市)需要が増え、訪問者数の引き上げに寄与する見込みだ。12月開催の第3回世界貿易機関(WTO)閣僚会議、ミス・ワールド世界大会のほか、国際アーティストによるコンサートやスポーツイベントなどが観光客を惹き付けるとみている。
 外国人観光客による今年の観光収入は前年比14%増の103億5000万米㌦(約1兆308億円)を目指している。昨年は観光客の1人当たりの支出額が平均1333米㌦だったが、MICE訪問者は通常の観光客の3~4倍を支出した。中央統計局によると、今年1~5月の外国人観光客数は前年同期比6%増の336万4884人だった。