自衛隊機のスクランブル 10カ月で最多の1000回超え
防衛省関係者によると、領空侵犯の恐れがある国籍不明機に対する、自衛隊機のスクランブル=緊急発進が、今年度は1月下旬までの10カ月間で1000回を超え、東西冷戦時代の年間スクランブル数を上回り、すでに過去最多になっていることが分かった。
スクランブルは冷戦時代の昭和59年度に確認された944回が過去最多だった。しかし、今年度は2カ月を残す中、すでにこれを上回った。
国や地域別では、中国機に対するスクランブルが急増しており、2016年12月までの9カ月間で全体の73%を占めている。次いで26%のロシア機が続いている。中国機を巡っては、1度に飛来してくる機体の数も増加傾向にあり、自衛隊の戦闘機が1度に10機以上、緊急発進したケースもあったという。