百貨店の中国向け通販が本格化 三越伊勢丹、高島屋
百貨店の中国向け通販が本格化した。三越伊勢丹ホールディングス、高島屋などが活発な動きを見せている。訪日時の需要に加え、日常生活の中で購入機会を増やし、需要を喚起するのが狙いだ。
三越伊勢丹は2016年11月、アリババが運営する通販サイト「天猫国際」に日本の百貨店として初めて出店した。サイトでは婦人服、子供服、リビング用品などを販売。同サイトの顧客層のメインは30歳代の女性のため、得意分野の婦人用品をセールスポイントにしたい考えだ。
高島屋が力を入れているのは通販アプリによる販売だ。上海高島屋ではすでに通販サイトを開設しているが、2月からスマートフォンでも購入しやすくしようと通販アプリを導入した。サイトに掲載した商品の二次元コードを専用アプリで読み取ると決済から商品の発送までできるシステムだ。アプリで買える商品はアクセサリーや美容液、おむつ、タオルなど多岐にわたる。
中国人による”爆買い”の背景には、日本の良質な商品に対する信頼感がある。その中国客の消費動向はブランド品から消耗品に移行しているが、消費のポテンシャルは引き続き高いとみて期待している。