違法携帯電話の規制を検討「30%が非正規品」と商業相
インドネシアのギタ・ウィルヤワン商業相は7月3日、端末識別番号(IMEI)が未登録の携帯電話の使用禁止を義務付ける規定を検討する考えを明らかにした。これは、年間2ケタ成長を続ける携帯電話市場で、密輸入を通じて流通する非正規品の氾濫を食い止めるのが目的。
同商業相によると、インドネシアでは現在、約2億人が携帯電話を保有し、総保有台数は約2億5000万台。うち30%近い7000万台のIMEIが未登録とみている。登録料は50万ルピアのため、これによる国家の損失は35兆ルピア(約3500億円)に上ると指摘。加えて、違法端末は10%の付加価値税も当然支払っておらず、損害は莫大なものになるとしている。
今年1~5月の携帯電話販売登録台数は4000万台。昨年の携帯輸入台数は前年比16%増の5235万台で、今年第1四半期の輸入額は6兆1000億ルピアに達している。