家電販売業界 価格上昇でレバラン後の販売減を懸念
地元紙によると、インドネシア家電業界関係者の間で、上半期(1~6月)の後半に家電製品価格が上昇した影響で、イスラム教のレバラン(断食明け大祭)後の販売額減少を懸念する声が上がっている。6月22日に補助金付き石油燃料が値上げされて輸送コストが拡大したほか、ルピア安基調が続き、販売価格は5%近く上昇しているためだ。
今年前半は冷蔵庫や洗濯機など大型家電を中心に販売価格は平均5%上昇した。同国の主要家電メーカーが加盟するエレクトロニクス・マーケッター・クラブ(EMC)のルディヤント会長は、5月まではレバラン前の季節需要に支えられ家電販売額は好調に伸びていたものの、その後の燃料値上げ、ルピア安などの要素を加味すると、販売価格は向こう数カ月間段階的に引き上げられると指摘、下半期の売り上げ減を招く可能性があるとの見方をしている。