JICA ベトナムに洪水被害軽減へ無償資金贈与
JICA(国際協力機構)はこのほど、ベトナムの首都ハノイで同国政府との間で、「水に関連する災害管理情報システムを用いた緊急のダムの運用及び効果的な洪水管理計画」を対象として、18億4,400万円を限度とする無償資金協力の贈与契約を締結した。
同事業はベトナム中部を流れるフォン川流域で河川・ダムの水位、雨量等の水文観測設備と水防災情報システムを構築し、フォン川流域全体の洪水被害の軽減に寄与するもの。これにより、フォン川流域の河川水位・流量観測地点数が増加するほか、雨量、水位の情報伝達頻度の間隔が60分から10分へ短縮するなどダムと河川の管理能力が大幅に向上する。
ベトナム中部地域沿岸部は台風の常襲地であることから毎年、風水害、土砂災害に見舞われ、災害予防が重要な課題となっている。