2種のシーラカンスのDNAの違いはわずか0.18%
アフリカ東部タンザニア沖とインドネシア沖にそれぞれそれぞれ生息する2種のシーラカンスのDNAの違いは、わずか0.18%であることが分かった。東京工業大や国立遺伝学研究所(静岡県三島市)、アクアマリンふくしま(福島県いわき市)などの国際研究チームが、既述の2種の全遺伝情報(ゲノム)を解読し、初めて比較したもの。7月22日付の米科学誌ゲノム・リサーチに発表した。
2種のシーラカンスは約3000万年前に分かれたと推定されるが、DNAの配列の違いはわずか0.18%で、別種とは思えないほど似ていることが分かった。配列が変わる速さはヒトやチンパンジーの40分の1程度と非常に遅く、まさに”生きた化石”の表現がぴったりであることを印象付けた。